思い描いたものを作れるか。挑戦する様子が楽しく、うらやましい:番組放送中“ソーイング・ビー”

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皆さんは、買い物に出かけて何も買わずに帰ってきたことはありますか?

わたしは頻繁にあります。先日もスカートを探しにお店を3件ハシゴしたのですが、ダメでした。

残念でしたけど、でも悪いことではないと思います。
頭の中に「こんなものが欲しい」というはっきりした理想があるからこそ、こういう現象が起こるからです。

こんなにお店にはモノがあるのに、自分の欲しいものはどこにもない

この現象に同意してくれる人なら、今HNKで放送している「ソーイング・ビー」を楽しめると思います。

ソーイング・ビー

元はイギリスの番組で、吹き替えがされてNHKのEテレ(NHK教育の事)で木曜の21時(再放送は水曜日12時半)に放送の30分番組です。2019年12月13日現在、シーズン2放送中。

途中でも楽しめます…というか、途中から見たほうが生まれるメリットもあり(後述します)。

内容は、アマチュアで老若男女問わずの参加者8~10人にテーマと制限時間を伝え、それにそった服をその場で作ってもらうコンテストです。並べられた作業スペース(ミシンやアイロン台付の作業台)が一人ひとつ貸し出され、壁にずらりと揃えられた布やボタンなどは好きに使ってよし。

時間切れになったら品評タイム。全員の作品に2人のプロから意見をもらえます。良くできているところ、惜しかったところ、時々アドバイス。

評価の低かった人は残念ながらコンテストを去っていく。

残った参加者はまた新たなテーマと制限時間を与えられて…を繰り返します。最後のひとりにはトロフィー贈与。

理想と現実がせめぎ合う

この番組のキモは「その場で作っている」と「時間制限」だと思います。

スタート時は皆、作りたいものを語ってくれます。この柄が好き、ここにレースを付けようと思う、ここにヒダを入れればステキでしょ…。

でも、いざ手を動かしていくとあちこちでそれぞれがいろんな壁にぶち当たり出します。これじゃ時間がかかりすぎる、試着したらフィットしていない、縫い幅が広すぎた…。

制作途中に生まれるトラブルは、針を持ったことのある人なら「あるある」です。わかる、「よしっミシン終わり!」と思って布をひっくり返したら変なシワが寄ってたりするよね…。

そして繰り出される各人の対処方法。直しにかかる、最初の構想を捨てて方向転換する、求められている条件を満たさず完成させる、完成させずに提出する…。

その悪戦苦闘ぶりと創意工夫、努力の様が観ていて気持ちいい。人が一生懸命頑張ってても司会者のお姉さんは容赦なく「あと15分よ!」とカウントダウンしてきて「ひえー間に合うの?!」と参加者と同じ悲鳴を、観てるだけのこっちも上げて一緒にハラハラする訳です。

審査の寛大さ

審査は中年の女性と青年紳士の2人で行われます。どちらもプロ。この2人の論評が、とてもいい。

参加者に与えられたテーマはこの2人が決めています。そしてちゃんと意味がある。

例えば第10回はテーマと共に「ボタンホールを糸で作る」ようにと指定されます。理由は当然、それができる技術を持っているかを確認するため。

でもひとり、最初からボタンホールを糸で作らず、布で作った参加者がいました。

そして審査員の2人は、それを過大にも過小にも取り上げすぎないのです。

条件は満たしていないからそこの評価は低い。でも他のところは上手に仕上がっていると評価し、総合でその作品は上位に入っていました。

たぶんわたしだったら「条件をあえて満たさない」なんて、発想すら至らないと思います。条件なんだから従わないと…と糸と格闘したことでしょう。

でも番組内では割と「このほうがステキ」とか言いながら結構フリーダムにやる人たちがいます。そして審査員もそれを必要以上にはとがめないやった事もちゃんと評価してくれる

審査の視点が細かいけど大らかで、作品のいいところは惜しみなく褒めてくれるので、萎縮せずに聞いていられます。いい雰囲気で番組が進行していくのが気持ちいい。

外国の空気感

随所に感じられるイギリスの雰囲気も楽しみです。

参加者は作品が出来たら司会者から「さ、いったん休憩してきて」と追い出されてカフェに入るのですが、その時に映るの街の佇まいや店の内装が『よその国』を感じられます。

影響

ソーイングがしたくなります。

特に番組が進んでいくと上手な人しか残れないので、ちゃんと完成した作品が提出されており(初期の時点では制限時間内に完成できない人も多い)、どれもこれもみんな素敵。完成品を見て楽しめるようになるのは半ばからだと、個人的には感じます。

特に素敵なのが、オーダーメイドの作品。

マネキン(トルソー)じゃなく、ちゃんと人間のモデルさんがひとりひとりに用意され採寸から始めなくてはいけない時もあります。

モデルさんは特にスーパーモデル体型!という訳ではないごく普通の人なのですが、その人の体形に合わせて作られると、フィット感がすごい。

肩幅、袖の長さ、スカートの丈…「その人のために作ったもの」の長所がこれでもかと出る。ほんとステキです。

最初の話を蒸し返しますが、売っている服で「ここがこうだったら」って思うこと、ありませんか?

襟がこの形じゃなければ、袖がもう少し短かったら、この柄じゃなかったら…買ったのに。

ソーイングなら全てが自分の思い通り、自分の体形に合ったものを手に入れられるんですよ!

…技術があれば。わたしにとっての最大にして唯一の問題がここですけど…

ただ、番組のアマチュア参加者は番組内で成長しているのをとても感じます。普段はしない努力をすると、自分の限界を超えられるのかな…と思えば、わたしも頑張ってみようかな、と励まされます。

………実は先日、我が家の長座布団のカバーがダメになったんです。

買わなくちゃなーと思っていたんですが、…これから作ってみる?千里の道も一歩から?…ええーどうしようかなあ、もし作るならどんな布にしようかな…手芸屋さんに行って布を見てみようかな。

何か作るときって、計画する時点でもう楽しいですよね。番組の続きも楽しみに待ちつつ、自分自身も楽しく悩もうと思います。

コメント

  1. […] […]

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